【委託本】yue「One day you and me.」

こちら、第5回文学フリマ京都出展のサークル「ギルド海鮮丼」(かー13&14)にてお預かりしている、
委託本・詩集「One day you and me.」のご紹介になります。

作者が中学~高校までの間に書き留めた、繊細なきらめきを持つ仄かな毒と憂鬱を含む言葉の連なり。
物憂げなまなざしを持つ少女のしたたかさと躍動、甘い恋の予感や生きることの渋み。
どうぞ、一度手に取ってご覧くださいませ。

掲載詩一例:

きっと、この岩の前世はうさぎだった。
そんなことをふと思った。
空は、寝惚けているような、クリームに夏を溶かしたような色を浮かべて、
ゆっくり、ゆっくり、雲をつれて、温かい場所へ走っていく。
遠くの方で、木々が風に揺れていた。
太い枝から細い枝、葉っぱの先まで命をもらっていた。
風は、森に話しかけていた。
つよい風から優しい風、夏空高く、命の風。
「ここにいるよ」教えてくれた。
私の前世はなんだったかな。
なんて、そんなことをふと思った。